【大失敗】戸建て購入でみんなが後悔した間取り・設備

住居・建築

みんなが家を建てた後に「やっぱりこうしとけば良かった」「どうして気づかなかったのか」という後悔をまとめました。家を建てる時や引っ越しの時の参考にしていただけたら幸いです。

吹き抜けはいらない

吹き抜けは開放感があってリビングが広く感じられるなどメリットもありますが、吹き抜けが欲しい場合はデメリットも天秤にかけたうえで受け入れる必要がありそうです。

冷暖房が効きにくい

吹き抜けがあると部屋が広くなるのでエアコンの効きが悪くなります。冬は冷たい空気が下に降りてくるので1階リビングが温まりにくく電気代が上がります。

夏は直射日光が当たって暑くなる2階の空気も含めて広く冷やそうとするため電気代がかかります。ただ冷たい空気は下に降りる特性があるので、冷房が効いてくると許容範囲の温度にはなってくれます。

でも出かけてから帰ってきた時は灼熱地獄です。夏に友達の家に行った時にとんでもない暑さでビックリしたのを覚えています。

吹き抜けを入れたい場合は断熱性能や窓の遮熱性能を上げたりシーリングファンの導入、さらに足場を組んでの作業と導入コストが上がる点にも注意が必要です。

メンテナンスが大変

2階部分の窓が高すぎて拭けないので汚いままの家が多いようです。また、照明が高いところにある場合は電気の交換が大変になります。子どものおもちゃが引っかかった時用の長い棒が必要です。

カビが生えやすい

吹き抜けにすると2階部分の壁や窓にカビが生えやすくなります。

  • 窓にホコリがたまりやすい
  • 窓が結露しても気づかず放置される
  • 採光のため窓が大きいことが多い
  • 空気や湿気が上にこもりやすい

メンテナンスのしづらさに加えて窓の開閉ができない都合上換気が不十分になることでカビが発生する条件が整いやすいのが吹き抜けです。特にカビが発生しやすいのは冬場で、家の中は暖房をつけて暖かいのに対して外は冷えているので寒暖差の大きくなる窓に結露ができてしまいます。ホコリはカビの栄養源になるので吹き抜けで掃除ができていない窓のホコリからはカビが生えやすくなります。

また、吹き抜けの壁は部分的に断熱性能の低い部分があることがあります。1階と2階の間の壁(本来は2階の床の部分にあたる)には大きな木材が横に走っていてそこは断熱材が入っていないことが多いです。こうした断熱欠損から寒暖差が生じて壁でも結露が起こることになります。

カビ対策としては、シーリングファンを稼働させて空気の循環を作り、寒い冬でもたまに窓を開けて空気の入れ替えを行うなどの日頃の意識が必要です。

音が筒抜け

1階で見ているテレビの音、2階で聴いている音楽の音、人の会話など吹き抜けだと全部筒抜けになります。

部屋が1つ減る

吹き抜けにすると2階の1部屋がひとつ減ることになるのはデメリットとして割と大きいです。子どもが増えた時、2階に収納が欲しい時など部屋は少ないより多い方が使い道があります。2階の部屋数を確保しようとすると各部屋が少し小さくなることにもご注意ください。

お風呂場の窓はいらない

換気や明かりなどで必要な気がして何も考えないままつけるお風呂の窓ですけど、よくよく考えると使使っていないことが多いと気づきます。

掃除が大変

水がたまるところは菌が繁殖してしまうので窓はカビヌメリが発生しやすく掃除が必要になります。

換気は換気扇で十分

お風呂場の換気扇を回していれば窓を開けての換気は必要ないですし、「窓はいらない」という意見が近年強まっています。

断熱性能が落ちる

窓は家の中で一番断熱性能の低い部分です。お風呂場に窓があることで寒い外の気温が伝わりやすくなり冬は寒いお風呂場となります。

明かり窓としての機能はほぼ無い

太陽の光を取り入れるための明かり窓だとしても、お風呂に入る短い時間くらい電気をつけても電気代はたかが知れてます。それに基本的にお風呂に入るのは夜が多いですよね。結局電気はつけます。

外から見られてる気がする

お風呂で裸になったシルエットを外から見られている気がするので嫌という意見もありました。というか実際に毎日隣人からのぞかれていてトラブルになったケースもあります。特に夜は電気をつけてお風呂に入るので外からかなり見えることになります。もちろん擦りガラスでぼやけて見えるような配慮はありますけど、ぼやけてたとしても近所の人に裸を見られるのは嫌ですよね。

2階のベランダ・バルコニーはいらない

外からの見た目がいいのでつけることが当たり前になっているバルコニーですが、果たして本当に必要なのでしょうか?

ベランダの掃除が大変

ベランダに落ち葉がたまって雨水が詰まったり、鳥がベランダに止まってフンをしていくなどの環境の場合、掃除が大変になるのでベランダなんてなくても良かったという後悔が出るようです。

雪の多い地域ではベランダの雪かきも必要のようです。物件選び・土地選びの際には冬の降雪量もチェックするといいかもしれません。

洗濯物を2階で干さない

黄砂・虫・花粉などが気になるなど外に洗濯物を干さない人にとってはベランダは不要かもしれません。室内干しにする場合や1階の庭に干すなどの生活スタイルであれば2階のベランダは使わないので建築コストを下げるという点でもつけない方がいいかもしれません。

布団を外で干さない

布団についても黄砂や花粉などで汚れるので外に干さない方がいいという見方もあって室内干しにする人が増えてきています。今は布団専用の掃除機(布団クリーナー)もありますし外で布団をはたく必要もないのかもしれません。さらに、ダニを死滅させるのに太陽の光がいいという話もありますが、太陽の暖かいくらいの温度では効果が薄く、加えて布団の奥に移動して逃げてしまうことで死滅までに至らないことが大半とのこと。ダニは50℃以上の温度に20~30分程度さらさないと死滅しないそうです。真夏は天日干しで50℃以上の温度が出ますがそれ以外の季節は30℃前後が多くなります。ダニは20~30℃の温度で最も活発に繁殖するため、逆にダニにとってはありがたい最高の状況を生んでいる可能性すらあります。「本気でダニ対策したい」という方は布団を乾燥機にかけたりスチームクリーナーの高温蒸気にかけるのが良いようです。

階段の位置を間違えた

家族のコミュニケーションが増えるという理由でリビング階段を採用する家もありますが、デメリット部分も理解しておかなければ後悔してしまいますね。

リビング階段は音・ニオイが広がる

リビング階段は1階と2階を遮るものがないのでニオイや音が伝わりやすいです。1階の焼き肉のニオイが2階にも充満するのが気になるかもしれません。2階のクローゼットまで進出して服にニオイがついたら嫌ですよね。また、1階の声やテレビの音が気になって2階で先に寝た人が眠れないこともあるかもしれません。

リビング階段は冷暖房効率が悪い

1階と2階をつなぐリビング階段は、空間が縦に伸びて部屋が広くなるのと同じなのでエアコンの効きが悪くなります。夏は暑い2階の太陽の熱があるので冷房が効きにくいですし冬は2階の寒い空気が下に降りてきて温まりにくいです。電気代が上がります。

リビングを通らないと2階に行けない

子どもの友達が遊びに来た時、リビングを通って階段で部屋に移動しないといけない作りだと片付いていないリビングを見られるのが恥ずかしいかもしれません。子どもが大きくなって彼女・彼氏を連れてくる時もリビングを通らないといけませんね。

コンセントが足りない

コンセントは多い方がいい。多めにつけても後からまたさらに欲しくなる。それがコンセントです。

掃除機のコンセント

コード式の掃除機・コードレス掃除機・ロボット掃除機ともに専用のコンセントを考えてなかったという声がありました。部屋の端だけでなく中間にもコンセントがあるとコード式掃除機をかけやすかったり、収納の扉の中にコンセントがあったらコードレス掃除機やロボット掃除機の充電ができるのに、と後悔する人もいます。

シンク上のコンセント

キッチンのシンク上でミキサー・ブレンダーなどの調理家電や卓上食洗機などを動かす時のコンセントがなくて困る人もいます。料理好きの方が家族にいる場合は要チェックです。

テーブル近くのコンセント

家族みんなで食卓を囲んで食べるホットプレート料理・たこ焼き・IH調理器を使うシーンで、テーブル近くにコンセントが欲しいと思うことがあります。テーブル近くにコンセントがあればスマホを充電しながら使う・ノートパソコンを充電しながら使う・勉強用のタブレットを充電しながら使うなんてことにも使えますし結構便利になります。その場合コンセントはテーブルより上の位置にある方がいいかもしれませんね。

ブレーカーを分けるべきだった

1つのブレーカーでコンセントを分配したことで高出力の家電を2つ動かすことができなくなったという悩みもあるようです。たとえば炊飯器でご飯を炊きながら電子レンジが使えない(コンセントは別々なのに)ということです。両方のコンセントで合わせて1500Wの使用という配線にするとこうした困り事が起きます。ドライヤー・ヒーター・こたつ・アイロン・洗濯器など他の家電と一緒につなげる可能性があるコンセントは要注意です。

トイレの位置を間違えた

毎日の生活で行かない日はないであろうトイレ。あらゆるシーンを考えて位置決めしないと後悔することもあるかもしれません。

トイレがリビングに近すぎる

リビングのすぐ横にトイレがある場合、用を足している時の音をリビングの家族に聞かれてしまうのは繊細な方にとっては大きなストレスですね。ニオイがリビングにまで漂ってくるのも大問題です。リビング→廊下→トイレという最低でも2つ扉を挟む形にしたいものですよね。

トイレが玄関にあって来客時使えない

トイレを玄関近くに配置するのはメリットもあります。帰ってきてすぐにトイレに駆け込めるので、小さな子どもがいる家庭には助かる配置です。出かける前にトイレに行く時も近くて便利です。でも家族の誰かが来客と玄関先で長話している時にはトイレを使えないデメリットがあります。トイレに入っている時に来客が来て家族に対応されたらそこからずっと出られないというパターンもありますね。

外への音とニオイも気になる

トイレの位置は必ずと言って良いほど家の外側についています。換気扇から外に空気の入れ替えを行うためですね。でもこの換気扇や窓の位置が歩行者の多い道や隣の家のよく人がいる部屋に向いていると気になってストレスに感じるかもしれません。トイレの位置は周りの環境も含めて気をつけたいところです。

生活感が出る場所の横にある

お客さんを家に招いた時、トイレを貸すこともあるとおもいます。そんな時にトイレの位置が脱衣所の横だと洗濯物が干してあったりカゴに洗濯前の服が入っていたりして生活感が丸見えだと嫌ですよね。洗面台も生活感が出ないように収納力のあるものにするといいかもしれません。家の購入時には小学生の子どものお友達が毎日のように家に遊びに来るなんて考えもしないでしょうから、先に想定しておくことはとても大事です。

2階にもトイレが欲しかった

トイレが2階にない物件にすると2階にいる時に毎回1階に降りるのが面倒と感じるかもしれません。特に大変なのは寝ている間にトイレに立つ時ですね。それからトイレの中でいいので小さな手洗い場も2階にないと、用を足したあと結局手を洗いに1階に降りることになるのでそこも想像力を働かせてくださいね。

また、2階にトイレがあると風邪などの病気をひいた家族を隔離したい時にも便利です。病気になった人が2階で過ごして、まだかかってない人たちは1階で過ごすことで被害を食い止めることができます。排泄物から感染することもあるのでトイレを分けて使用することは感染症対策で重要です。

自転車の置き場所がない

家を建てる時には気づきにくいものの1つで自転車置き場がありますのでご注意ください。夫婦揃って車を持っていると自転車に乗らないので置き場を考えずに家を建てるのですが、子どもが大きくなると学校や友達の家など遊びに行くのに自転車を使うようになります。毎日使うのに便利な場所に屋根付きの自転車置場はつけておくといいのかなと思います。後付けでいいと考える場合でもスペースがなければ後付けできませんのでお忘れなく。

生活動線が悪い

生活動線とは、家で人が移動する時に使う経路や流れのことです。家事がスムーズに行えるか、帰宅時にすぐにやることがスムーズにできるかなど効率的な動きの流れができるかは、毎日の生活のストレスに直結します。

冷蔵庫の位置が悪い

冷蔵庫は料理をする人だけでなく家族が飲み物をとったりする時など頻繁に使うものです。キッチンの奥に行かないと開けられない冷蔵庫の位置ではなく、家族みんなが使いやすい位置に気をつける必要があります。

2階リビングは行き来が大変

太陽の光が入りやすい2階リビングは冬も暖かいメリットがありますが、毎回の行き来が大変だったり宅配が来た時の対応で上り下りしたり、冷蔵庫やテレビなどリビング・キッチン用の家電を購入した時に運ぶのが大変だったりとデメリットが結構あります。2階に行くのが面倒になって1階の各自の部屋にいることが多くなってしまったら家族団らんの機会も減ることになります。

洗濯物を運ぶ時の動線

洗濯機から取り出した洗濯物を干しに行く時の流れをイメージすることは大切です。洗濯は毎日1~2回必ず行うものですし運ぶのも重いですから重要度は結構高めです。洗濯物を運ぶ移動距離、洗濯物を仕舞う場所との距離、リビングでテレビを見ている人の前を通らないようにできているかなどなど。距離を短くすればいいので脱ぐ→洗濯→干す→収納のサイクルが1つの部屋でまとまっているのがベストという考え方もあります。

電気のスイッチの位置が悪い

リビングの電気のスイッチを帰宅時に使うからと玄関の近くのみにすると、寝る前に電気を消す時に少し遠く感じたり、夜中起きて電気をつける時に暗い中歩くのが大変と感じるかもしれません。リビングの広い部屋や長い廊下などはスイッチを2箇所設置することも検討しましょう。

また、トイレの電気のスイッチは外側なのか内側なのかも使うシーンを考えて位置決めしたいところです。ドアを開けた時に手が届きにくい場所にスイッチがあるなんてことにも気をつけてください。

リビングが外から丸見え

家の中くらいはリラックスできる空間にしたい。周りに見られている気がするのは落ち着かないですよね。

丸見えなので常にカーテン

歩行者が多い通りに大きな窓があると人の目を気にしてカーテンを閉めっぱなし・シャッター閉めっぱなしになってしまいます。小学生の集団登校や通勤で歩く人が多い朝は特に開けられないことになります。

玄関からリビング丸見え

営業マンが訪問セールスに来た時や子どもが一人の時など来客対応したくない時ってありますよね。でも玄関先から中の様子が見えちゃう場合は居留守ができません。お風呂上がりで髪が乾いてない時、パジャマのままの時、メイクをしてない時でも居留守できません。

さいごに

まあ、「全部気にしなければ良い」の一言で片付けられるのかもしれませんが、性格は簡単には変わりませんよね。将来思春期の子どもが気にするかもしれないことも考えると、後悔しないような家造り・家選びは慎重にしなければなりませんね。

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