地震や台風などの災害時、水・食料・バッテリーがあれば安心と思っていませんか?じつは忘れがちなところが「トイレ」です。食べ物やお風呂は数を減らして我慢できても、トイレは我慢できませんよね。そんなときに役立つのが「トイレ凝固剤」です。排泄物にふりかけるだけで固まり、処理や臭い対策がしやすくなります。
ただし、どの商品を選んでも安心というわけではありません。今回は、防災備蓄としてトイレ凝固剤を用意するときに何を注意するとよいかをまとめてみました。実際に私が購入しようと思った時にはまりかけた落とし穴についてもご紹介していきます。
1. 凝固力と吸収量をチェック
1回分でどの程度の尿や便を固められるのか、吸収量の表示 を必ず確認しましょう。大人の尿の排出量が1回200~300mlなので「1回分=約400〜500ml吸収可能」なものを目安に選ぶとよいです。
2. 消臭・抗菌効果の有無
避難所や自宅避難ではニオイが大きなストレスになります。「消臭成分や抗菌剤入り」の凝固剤なら、ニオイを抑えやすくなり安心感があります。
3. 袋がセットになっているか確認
意外と見落としがちなのが「袋の有無」です。凝固剤だけあっても、排泄物を入れる袋がなければ処理に困ります。特に用を足す前にトイレにセットする大きさの袋が付属しているかが非常に大切です。小さい袋だけがあったとしても排泄物をどうやってその袋にいれるかが問題になりますからね。
最近の非常用トイレは 凝固剤と専用の防臭袋がセット になっているものもありますが、商品によっては内容物に袋がついてない「凝固剤単体」の場合もあるので注意が必要です。購入前に「袋付きかどうか」を必ず確認してください。私は実際うっかり間違えて凝固剤単体を購入しそうになったので、本当にくれぐれも気をつけて下さいね。商品説明をよーく見ないと分からないようになっていますので。
4. 保存期間の長さ
災害用の備蓄品は「長期保存できるか」が重要です。トイレ凝固剤にもいろいろあって15年保存可能なものもあるのでできるだけ長くもつものを用意しておくと安心です。
5. 必要量を家族分で備蓄
一般的に「1人1日あたり5回分」が目安とされています。最低でも3日分(1人15回分)、可能であれば1週間分 を家族の人数に合わせて準備しておきましょう。
備蓄量の目安表(トイレ凝固剤)
家族人数 | 1日分(5回/人) | 3日分 | 7日分 |
---|---|---|---|
1人 | 5回分 | 15回分 | 35回分 |
2人 | 10回分 | 30回分 | 70回分 |
3人 | 15回分 | 45回分 | 105回分 |
4人 | 20回分 | 60回分 | 140回分 |
5人 | 25回分 | 75回分 | 175回分 |
小さなお子さんがいる場合は、大人よりも排泄回数が多いので少し余裕を持って多めに用意するのがいいと思います。
6. 排泄物の保管場所
排泄後の袋はどんなに口を固く縛っていてもニオイを抑えることができません。水が漏れないようにきつく縛っても、アンモニアなどのニオイの分子は水よりも小さいため袋の素材を通り抜けてしまいます。
災害時にはゴミ回収がいつものように来てくれるとは限らないので、回収されない間は家で保管する必要があることをあらかじめ想定しておくとよいです。できるだけ家の外に置いておきたいところですが、隣近所の迷惑にならないように気をつけたいですね。
わが家では小さい子どもがいてオムツがまだとれないので排泄物を黒いポリ袋に縛って外に置いているのですが、何日も置いているとやっぱりすごく臭くなります。庭に置いておくのと同時に隣の家との距離を考えておくようにしています。
ニオイが漏れにくい袋に定評のあるメーカー商品の口コミを見てみましたが、それでも「実際試してみると数日後にはニオイが出てきた」というレビューがありました。袋の性質上どうしてもニオイは完全には防げず漏れ出てしまうもの、という意識で最初から構えておくのがよいです。
まとめ
災害時の備えは水や食料と同じくらい、トイレ対策も重要です。
トイレ凝固剤を用意するときには、
- 吸収量
- 消臭・抗菌効果
- 袋の有無(セット内容)
- 保存期間
- 必要量の備蓄
- 排泄物の保管場所
この6点を意識しておくと、いざというときに落ち着いて対応できます。今日から少しずつでも準備を始めて、いつ災害が起きても大丈夫なような環境を作っていきましょう。