守護霊は存在しない!?心理学で読み解く「見えない存在」の正体

ミステリー

「守護霊が自分を守ってくれている」

あなたは信じる側ですか?信じない側でしょうか?

今回は、私が実際に体験した霊的な出来事も交えながら、守護霊が本当に存在するのかどうか、長年調べてきた私の考えをお話しします。

守護霊とは?

守護霊は、「私たちを見守ってくれる存在」として、いつもそばにいると考えられています。
一般的には、亡くなった先祖や前世で親しかった人が守護霊になるとされ、人生の中で困難や危険から守ったり、道を示したりしてくれると信じられています。

こうした考え方は日本だけでなく、海外にも見られます

  • キリスト教では、守護天使が人を見守るとされています。
  • 中国では、先祖の霊が家族を守るという信仰があります。
  • インドでは、精霊や守護神が災難から守ってくれると信じられています。

どの文化でも共通しているのは、「目に見えない存在が人を守る」という考えです。
名前やイメージは違いますが、いずれも人々の心の安心感や、人生の道しるべとしての役割を果たしています。

私はむかし守護霊を信じていた

スピリチュアルな世界、昔の私はその世界を信じている側の人間でした。

身近な仲間の死で深い悲しみに暮れる日々の中、スピリチュアルに興味を持ち、調べていくうちにその世界にどんどん引き込まれていったのです。

振り返れば、当時は自分にもいくつか霊的な体験がありました。
「もしかしたら、信仰心を持てば守護霊とつながれるかもしれない」――そう考えていたのを覚えています。

守護霊が守ってくれた経験

私が大学生だったころの話です。お盆に実家に帰るため、とある高速バスに乗る予定を立てていました。
しかし準備に思いのほか時間がかかり、気づけば出発時刻は過ぎていて、バス停に着いたときにはもうバスは行ってしまった後でした。

後日ニュースで知ったのですが、私が乗ろうとしていたバスはその後、事故にあったそうです。
まるで、乗るはずだった私だけが間一髪で難を逃れたかのようで、ゾッとする思いでした。

単なる偶然だとは思いつつも、私は「守護霊様が守ってくれたのかもしれない」と考えるようになりました。

嫌な予感が当たる

私には昔から嫌な予感が当たることが何度かありました。親戚が亡くなった日には気配やニオイでそれを感じましたし、元気なはずの母親が病気で倒れた日も妙な胸騒ぎがあって親に電話を入れました。

そんな経験があったので、「もしかしたら守護霊が教えてくれているのでは?」と考えるようになりました。

夢に出てくる親戚のような人たち

夢に出てくる人って基本的に知り合いですよね。学校の友だちや家族、恋人、仕事関係の人など関わりの多い人が中心ですが、私はたまに知らない人が出てくることがありました。

会ったことのない全く知らない人たちなのですが、顔が自分にどこか似ていてなんとなく親しみが持てる顔ぶれなのです。そして何を話すでもなく優しく微笑みながらながらこちらを見守っている様子です。

そんなことがあり、「祖先が見守ってくれている!」 「やっぱり守護霊はいるんだ!」とますます信じていくようになりました。

人は自分の都合の良い解釈をする生き物

人間って、自分の都合の良いように物事を理解するクセがあるようです。

たとえば、占いで「あなたはもっと太陽を浴びたほうがいいですよ」と言われると、「なんでいつも日傘使っていることを知ってるの?!」「この占い師すごい!当たってる!」と思うわけですが、占い師は全員に共通して言える健康法をただ言っただけなのですよね。

さらに、占いの話の中でたくさん言った内容の中でも、自分に当てはまったことだけ印象を強く持って「当たった」と思ってしまいます。

守護霊の話も同じです。自分のラッキーな体験や危険を回避できた体験を、「それは守護霊が導いてくれたのですよ」と言われると、とたんに「たしかにそうかも・・・!」と理解してしまいます。

たくさん失敗もしてきたはずなのに、たまたま運が良かった数回だけを「守護霊のおかげ」と信じてほかを見ないようにしているのです。

それから、先ほどの私の「守護霊の夢を見た」という話も、守護霊を信じるようになって、そのあと夢に出てきたという順番です。それ以前は見たことがありませんでした。
どこかで読んだ守護霊の記事を覚えていて、「見てみたい」「繋がってメッセージを受け取りたい」という願望が、脳に映像として再生され夢に表れたのだと思います。

しかし当時の私は、その順序や心理的な理由を意識することなく「守護霊はやっぱりいるんだ!」と、都合よく解釈していました。よく考えてみると、自分に顔が似ているからといって、その人が自分の祖先だとは限りませんよね。

守護霊の正体は心理学で説明できる

実は、先ほどのような「当たった!」「やっぱりそうだ!」と感じる心理現象には、心理学用語で説明できる理由があります。人間にはよく行う思考パターンがあり、それによって信じ込みが強くなっていきます。

バーナム効果

誰にでも当てはまる内容の指摘やアドバイスでも、自分にぴったり当てはまると思ってしまう心理現象です。

  • 占いでの健康アドバイスや性格診断、血液型診断
  • 誰にでも当てはまる内容でも「なんで知ってるの?!」「当たってる!」と感じる

確証バイアス

自分の信じたい情報や仮説を優先して取り入れ、それに反する情報を無視する傾向のことです。

  • 守護霊が導いてくれたと感じるラッキー体験だけを記憶に残す
  • 失敗や運が悪かった出来事は忘れてしまうため、体験が偏って解釈される

パターン認識

人間の脳は偶然の出来事や多くの情報を整理するために、意味のあるパターンを見つけ出そうとする傾向があります。

  • ランダムな出来事でも「何かの意図がある」と錯覚することがある
  • 脳は意味づけをしたがるため、偶然を「守護霊のサイン」と感じる

願望投影

自分の「こうなってほしい!」という強い願いを、心や体験の中で実際に起こったかのように感じる心理現象です。

  • 願望を叶えたいという強い思いが、実際に五感にまで錯覚を与えてしてしまう
  • 「守護霊に守られたい」という強い願望が、夢や直感、体験として現れる

守護霊を信じることは自由!

守護霊は存在しないというのが長年研究し続けてきた私の結論ですが、守護霊を信じる信じないは個人の自由です。

いないかもと思いながらも、信じ続けることで心の安定が保てたり、幸せを感じて前向きに生きていけるならそっちのほうがいいですよね。

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