椅子に座ってPC作業をすると腰が痛くなる。できれば長時間いられる楽な姿勢で作業がしたい。
そんな悩みを持つあなたにオススメなのがMeta Quest3(メタクエスト3)をモニター代わりに使って寝ながらPCを実現させる方法です。
どこでもPC画面をVR表示
Meta Quest3はMeta社(旧Facebook社)が開発したVRヘッドセットです。VRの仮想空間内にPC画面をいくつも表示したり、現実の世界にPC画面を100インチを超える大きさで何枚も並べて表示させたりができるようになります。サイズ・位置・配置は自分好みに変えられますし、画面をどこにでも持っていけるので寝ながら大画面で映画やYouTubeを見ることもできます。家での使用だけでなく外でノートPCを使う時でもマルチディスプレイを展開することができるのもVRヘッドセットの利点です。
HDMIケーブルでは接続できない
Meta Quest3は通常のPC用モニター・ディスプレイとは違いHDMI端子がついていません。なので「PC→HDMI→Meta Quest3」という繋ぎ方ができませんのでご注意を。
PCとMeta Quest3の接続方法は3種類
PCとMeta Quest3の基本的な接続方法は3種類です。(その他の方法もありますが実際にやってみると遅延がひどく実用的ではなかったのでここでは省略します。)
オススメは簡単なWi-Fi接続
一番簡単でオススメの接続方法はWi-Fi接続です。家にWi-Fiルーターが1つあればPCとMeta Quest3をインターネット経由で接続して画面を映し出すことができるようになります。無線接続の特徴は以下の通り。
線がないので自由に動き回って良いのが最大のメリット。トイレや飲み物休憩の時でもヘッドセットを外すことなくそのまま休憩できます。ただし無線接続はMeta Quest3のバッテリーの減りが早いデメリットがあるので、無線で接続しながらも長いデスクワークの場合は途中で充電が必要になることも想像に入れてください。
そして無線はPCから離れた部屋でも使えるのがすごく便利です。隣の部屋や2階の部屋にデスクトップPCがある場合でも、リビングや寝室など離れた部屋でMeta Quest3に画面を映してPC作業することができます。マウスやキーボードも無線にすればできることの幅が増えます。
次に簡単なのはUSB有線接続
Meta Quest3にはUSB Type-Cの端子がついているので、USBでPCと有線接続する方法もあります。有線接続のメリット・デメリットはこんな感じ。
集中してPC作業をするのでほぼ動かないのであれば有線というのも選択肢として全然アリです。無線接続に比べて有線の場合は操作の遅延が少なくなるのがメリットです。ただしこれは後述するMeta Quest3の”アプリの性能”によるところもかなり大きいので一概に有線の方が遅延が少ないとは限りません。無線の技術もかなり素晴らしいので、有線と無線で遅延の違いが分からないということもあります。
PCとの接続は通常のUSBケーブルでは電圧が足りずバッテリーを少しずつ消耗していくので、給電機能つきのUSBケーブルを使えば充電残量を気にせずに作業に集中することができます。
デメリットとしては線が抜けると接続が切れるので立ち歩く時にはヘッドセットを外す必要があるところです。
難易度を上げてWi-Fi Direct
「 Wi-Fi Direct (ワイファイダイレクト)」とは、Wi-Fiルーターを使わずにデバイス同士を直接Wi-Fi無線接続する方法です。ルーター(アクセスポイント)を経由せずに直接機器同士が繋がるので、通常の無線接続よりも遅延を減らすことができるのが特徴です。
Meta Quest3のWi-Fi機能をPCとの接続に使ってしまうので、Meta Quest3のインターネット接続は切れて使えなくなってしまうのがデメリットです。PCはネットにつながっているのでMeta Quest3の中のPC画面で調べごとやデスクワークはできるのですが、PC作業を一旦やめてMeta Quest3内の別アプリを使いたいという場合にネットにつながっていないので使うことができません。とはいえPC作業中にMeta Quest3のアプリを使うことがあるかというと・・・ 恐らくそんな機会はあまりないと思うので気にする必要はないかもしれません。
PCとの接続を可能にするオススメのアプリ
PCとMeta Quest3を接続するにはMeta Quest3内のアプリをストアからダウンロードする必要があります。アプリは無料のものと有料のものがあるのですが、まず最初は無料のものからお試しで利用してみることをオススメします。
オススメの無料アプリ
Meta Quest3をPC接続できる無料アプリをランキング形式でご紹介します。
1位 Immersed
一番のオススメは「Immersed(イマースト)」です。無料プランと有料プランがあるのですが、無料のままでもディスプレイ3枚を仮想空間に表示することができます。課金して有料プランに入ると5枚まで表示させることもできるようになります。
無料プラン | 有料プラン |
---|---|
モニター3枚 (毎日使うと5枚が開放される) | モニター5枚 |
無料プランのままでも毎日Immersedを使い続けることで本来有料のモニター5枚を開放させることもできるようになっています。
そのほかImmersedの特徴は以下の通り。
パススルー機能というのは、PCの画面の後ろに現実世界の映像を映し出す機能のことで、机の上のキーボードや飲み物が見えるようになります。この機能がないと景色がVRの宇宙空間になったり真っ白な空間になるので現実世界が見えません。PC作業をするうえでキーボードやテンキーなどが見えることは非常に重要なので、アプリ選びの際にはこのパススルー機能があるかどうかをチェックする必要があります。
寝ながら作業可能というのは、画面の位置を調整して真上に表示できるということです。アプリによっては画面が水平で固定だったりするので自由に画面位置を調整できるのはImmersedの利点です。
気になる惜しい点としては、若干のフレーム飛びがあって動画視聴する時は不便を感じるというところです。ライティング作業やエクセル作業などの軽いものであれば全く問題ないですが、音楽編集や動画編集などの繊細な作業には向いていません。
また、Immersedは物理接続できる画面が1枚のみというところも不便です。PCにHDMIで接続する物理モニターを1枚にしなければImmersedで接続することができません。
ノートPC | デスクトップPC |
---|---|
付属の画面のみ:接続可能 | モニター1枚:接続可能 |
付属画面+外部モニター:接続不可 | モニター2枚以上:接続不可 |
以前は2枚以上つなげていてもImmersedを接続可能だったですが、2024年3月頃?のアップデートによって1枚のみの時の使用となりユーザー目線では不便になりました。おそらくマシン負荷が大きくなって問題が出てきたのを解消させるための仕様変更だと思います。ノートPCであればモニターを外部接続することは少ないので気になりませんが、デスクトップPCで普段マルチディスプレイ環境で作業しているという人は要注意です。
2位 Meta Horizon Workrooms
Meta Horizon Workroomsは現在ベータ版という扱いで今のところは無料で使えるアプリです。
物理のマルチディスプレイをPCで接続しながらも使えるアプリです。Meta Horizon Workroomsの中で表示できるのは物理的に繋いだディスプレイ枚数と同じになります。
このアプリを通すと音質がイマイチで安いスピーカーで聞くようなカサつく音になってしまうのが難点です。また、画面の位置を水平以外にできないので天井に映し出して寝ながらPCという使い方はできません。
ただ、Meta Horizon Workroomsはマルチモニターとの両立を目指したりパススルー機能が絶対必要という方の選択肢としては有力候補となってきます。
3位 Quest Link
Quest Linkは正確にはアプリではなくMeta Quest3の基本の機能のひとつです。基本機能なのでずっと無料で使うことができるのと動作に安定感があるのが特徴です。
いくつかある無料のものの中では、遅延の少なさはQuest Linkがダントツで素晴らしいです。特に有線で接続すれば体感的には全くと言っていいほど遅延を感じません。
しかしながら一番のネックはパススルー機能がないということです。キーボードが見えないのでブラインドタッチが必須になります。もうこれさえ搭載してくれたら本当にこれ1本でいいくらい優秀なのですけど、現時点ではいま一歩というところです。将来のアップデートに期待です。
オススメの有料アプリ
僕はたくさんの無料のアプリを試し漁ったのですが、それでも満足できるものがなかったので現在は有料アプリを利用しています。お金をとるだけあって性能は抜群にいいですよ。全ての要件を満たしてくれたので最終的に僕はこれに落ち着きました。
Virtual Desktop
買い切り型の有料アプリ「Virtual Desktop」はほぼ全ての機能を備えていて文句のつけようがないくらい完成されたアプリです。
接続方法はWi-Fiによる無線しかなく、有線とWi-Fiダイレクトは使えません。しかしながらこれは僕にはデメリットになりませんでした。というのも、Wi-Fiの無線接続でも全く遅延を感じなくて快適だからです。現実の物理モニターを横に並べて比較しても本当に差が分かりません。そのため音楽編集や動画編集にも使えますしPCゲームもできます。(あくまで僕のPC環境の場合の感想です)
価格は2490円でメタストアで販売しています。買い切り型なので一度だけお金を払って購入すればずっと使えて、わずらわしい月額利用料がないので非常に助かります。
寝ながらPC最高!!
もうこの日をどれだけ夢見たことか。
- 天井にプロジェクターで映す
- モニターを横向きにして横向きで寝る
- モニターを下に向けて潜り込む
↑僕は全部やりました。いろんな形で寝ながらPCを実現させようと試行錯誤してきましたが、Meta Quest3を使う方法がベストにしてこれ以上なく最高でした!
物理ディスプレイは高い位置に吊るすと落ちてきそうで怖いんですよ。重いディスプレイが顔に落ちてきたらと思うと嫌ですよね。あと、椅子の背もたれを最大まで倒してオットマンに足を乗せて寝るのに近い体勢にすることも試しましたが、どうしても腰に負担がかかって長時間その姿勢でいられない問題がありました。
Meta Questを使って布団やベッドで真っ直ぐ寝る姿勢なら体重が全身に分散されますし腰への負担がかなり減ります。もう本当に楽になりました。
椅子に座って作業すると腰が痛くなる人や肩こりがひどい人は試してみる価値があるかもしれません。