関東地方の神奈川県の中で、ごみを家の前で回収する「戸別収集」を実施している市町村を表に一覧でまとめました。引っ越しや移住を考える時などの参考になれば幸いです。
戸別回収方式の市町村一覧
〇:戸別回収、または戸別回収がメイン
△:戸別とステーションの併用
✕:ステーション・拠点による回収
| 市区町村 | 備考 | 可燃 | 不燃 | 段ボール | ビン | 缶 | ペットボトル | 白トレイ | 包装プラ | 乾電池 | スプレー缶 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 相模原市 | 夜間戸別収集 | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ |
| 平塚市 | 実験段階 | △ | × | × | × | × | × | × | × | × | × |
| 鎌倉市 | 現在実験段階だが今後全市に拡大予定 | △ | × | × | × | × | × | × | × | × | × |
| 厚木市 | 実験段階 | △ | × | × | × | × | × | × | × | × | × |
| 秦野市 | 夜間戸別収集 | △ | × | × | × | × | × | × | × | × | × |
| 藤沢市 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
| 大和市 | ○ | ○ | × | × | × | × | × | × | ○ | × | |
| 海老名市 | ○ | × | × | × | × | × | × | × | × | × | |
| 葉山町 | 生ゴミと可燃は要分別 | ○ | ○ | × | × | × | × | × | ○ | × | × |
| 真鶴町 | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ 可燃 | △ 可燃 | △ | △ |
●相模原市では駅前の一部の区域で、朝と夜にゴミの戸別収集を行っています。資源ごみは午前中に、可燃ごみは夜間に回収します。
●平塚市は令和元年10月から市内の3地区で、市の職員による戸別回収を社会実験として開始しました。
●鎌倉市では実験として一部の地域で行っていた可燃ごみの戸別回収を、令和8年4月1日から市全体に拡大する予定です。
●厚木市では実験として一部の地域で戸別収集を行っています。令和元年から始まったモデル地区ですが、令和4年には地区をさらに拡大して現在も進行中です。
●秦野市では平成19年度から駅前の一部地域で可燃ごみの夜間戸別収集を行っています。
●葉山町は可燃ごみと生ゴミは一緒にはできず、分別する必要があります(令和7年3月1日から開始)。回収された生ゴミは堆肥化されて、土として地域に還元されます。
●葉山町の不燃ごみはプラスチック製のものは戸別収集、金属製のものはステーション回収となっています。
●白トレイ・包装プラスチックで「可燃」と書いてある部分は、資源ごみとしてではなく「可燃ごみとして家の前に出せる」という意味です。また地域によっては、スーパーの店頭回収などを利用して資源として排出できる場合があります。
●ステーションとの併用とは、同じ市区町村内でも場所によって回収方法が異なる状態を指します。住宅までの道路が狭く収集車が入れない場合に、広い通りに設置したステーションでゴミ回収する、というのが一番多いケースです。ほかには、市町村合併が行われたものの従来の収集方法がそのまま採用されたため、地域によって2種類に別れているというケースもあります。
●段ボールは、地域によっては民間の古紙回収業者のステーションが各所に点在して、24時間収集している場合があります。
●粗大ごみは電話申し込みで戸別回収する地域が多いため省略しています。
●紙・布・廃油など、ここに記載していない種類の資源ごみを戸別収集している場合もありますが省略しています。
●引っ越しなどで出る大量のゴミを収集する有料サービスがある場合がありますが省略しています。
●地域によっては市の職員がごみの戸別回収に向かう「まごころ収集」という行政サービスがある場合があります。これについては、全国的に多くの自治体が行っているのでここでは省略しています。
情報は2025年時点の私の独自調査に基づいており、各市町村の一般廃棄物処理基本計画・環境省資料・公式HP情報などをもとにしています。制度は変更される場合があるため、最新の詳細については各自治体へお問い合わせください。
戸別回収を開始した時期
| 市町村 | 時期 | 変更内容 |
|---|---|---|
| 平塚市 | 令和元年10月~ | 社会実験として戸別収集を開始 |
| 鎌倉市 | 平成24年10月~ | 戸別収集のモデル事業開始 |
| 鎌倉市 | 令和7年4月~ | 別地域で戸別収集を開始 |
| 鎌倉市 | 令和8年4月~ | 市全体に戸別収集を拡大予定 |
| 厚木市 | 令和元年5月~ | モデル地区での戸別収集を開始 |
| 厚木市 | 令和4年10月~ | モデル地区を拡大 |
| 秦野市 | 平成19年度~ | 一部地域で夜間の戸別収集開始 |
| 秦野市 | 平成26年度~ | 夜間の戸別収集エリアを追加 |
| 藤沢市 | 平成19年4月~ | 戸別収集を開始 |
| 大和市 | 平成18年7月~ | 戸別収集を開始 |
| 海老名市 | 令和元年9月30日~ | 戸別収集を開始 |
ステーション回収方式の市町村一覧
以下の市町村では、全地域でステーション・拠点・集団による収集方法を採用しています。粗大ごみの戸別回収・まごころ収集は導入している地域も多いため、戸別回収の表では省略してこちらに記載します。
- 横浜市
- 川崎市
- 横須賀市
- 小田原市
- 茅ヶ崎市 ※
- 逗子市
- 三浦市
- 秦野市
- 伊勢原市
- 座間市
- 南足柄市
- 綾瀬市
- 寒川町
- 大磯町
- 二宮町
- 中井町
- 大井町
- 松田町
- 山北町
- 開成町
- 箱根町
- 湯河原町
- 愛川町
- 清川村
※茅ヶ崎市では、令和7年10月1日~10月15日に一部のエリア限定で戸別収集の実験を行っています。
参考資料
- 各市町村「一般廃棄物処理基本計画」
- 環境省「ごみ収集運搬の状況(生活系ごみ)令和5年度実績」
- 各市町村公式HP