DIYでテーブルやデスクを作るとき、「天板の塗装って何がいいの?」と迷ったことはありませんか?塗料ひとつで耐久性や安全性が変わるので、使うシーンに合った選び方が大切です。
今回は、食卓テーブルとPCデスクそれぞれの用途に合った塗料の選び方とおすすめをご紹介します。かなり念入りに調べたうえで実際にDIYで作った私の経験をもとに書いていますので、あなたの制作の参考になれば嬉しいです。
食卓テーブル用の塗装

食卓テーブルに求められるもの
食卓テーブルは毎日食事をする場所であり、飲み物や食べ物をこぼすことも少なくありません。そのため、塗装には耐水性や耐熱性、そして安全性が特に重要になります。
耐水性
食事中に汁物や飲み物がこぼれることは日常茶飯事です。塗装が水を弾かないと木材に染み込み、変色や傷みの原因になります。しっかりと耐水性のある塗料を選ぶことが長持ちのポイントです。
安全性
食卓で使う以上、乾燥後の塗装部分が口や手に触れても安全であることが重要です。
耐熱性
熱い鍋やコップを直接置くことも多いため、熱による変色や塗膜の変形に耐えられるものを選ぶと長持ちします。
食卓テーブルに向いた塗装
食卓テーブルには「水性ウレタンニス(つや消し仕上げ)」がオススメです。
水性なので希釈や掃除が簡単で、DIY初心者でも扱いやすいのが魅力です。日常の食卓で使う水や汚れにも耐えられる、扱いやすさと実用性を両立した塗料です。
PCデスク用の塗装

PCデスクに求められるもの
PCデスクは毎日使う上に、物を置いたり手で触れたりすることが多い場所です。そのため、塗装には耐摩耗性や耐久性、耐汚性など、日常の使用に耐えられる性能が求められます。
耐摩耗性
キーボードやマウス操作で表面がすり減ることが多いので、耐摩耗性の高い塗料を選ぶと長持ちします。
耐久性
重いPCやプリンターを置いても塗膜が傷みにくい硬さがあると安心です。
耐汚性
よく腕を置く場所などが汚れにくいよう、汚れに強くて簡単に拭き取れる性能があると便利です。
耐水性
冷たい飲み物を置いた時のコップの水滴でシミにならないように、耐水性も必要となります。
PCデスクに向いた塗装
PCデスクには「2液型ウレタンニス」がオススメです。2つの液を混ぜ合わせて作る塗料で、乾燥後に非常に硬く耐久性の高い塗膜になるのが特徴です。
注意点としてはDIY初心者に扱いが少々難しいというところです。
しかしながら非常に耐久性が高いため、一度手間をかけて塗装すれば長い間使い続けられるのがメリットです。
また、先ほど紹介した「水性ウレタンニス(つや消し仕上げ)」と乾燥後の安全性は同じのため、食卓テーブルとPCデスクの両方を一気に作る場合は「2液型ウレタンニス」 で作ってもいいかもしれません。こちらのほうが耐久性が高くメンテナンスの手間が少なくて済みますので。
オイル・ワックス塗装は向いていない?
自然な風合いが出るオイルやワックス仕上げですが、実用性重視のテーブルにはあまり向きません。
オイル・ワックスの特徴
浸透性
木材の表面に染み込むことで、木目を自然に引き立てることができます。
自然な手触り
塗膜が表面にほとんど残らないため、木の質感を直接感じられる仕上がりになります。
補修のしやすさ
傷や汚れができた場合、部分的に塗り直すことが簡単です。
オイル・ワックスは手触り・足触りを求める家具や、使い込むことで味が出てくることを目的にする家具に使うのが良いです。棚や椅子、手すりなどで使われ、さらに無垢材のフローリングや古民家リノベで床の塗装で使われることもあります。
テーブル用途に使う場合の注意点
食卓テーブルは水や食べ物、熱い鍋に触れることが多いため、オイル・ワックスは耐水性や耐熱性が弱い点に注意が必要です。
テーブルとして実用性を重視する場合、オイル・ワックスは仕上がりの美しさは出せますが、耐水性や耐熱性で不十分といえます。
まとめ
- 食卓テーブルには水性ウレタンニス(マット仕上げ)
- 乾燥後の安全性・耐水性・耐熱性を兼ね備えているうえ、塗装の難易度も低く初心者も安心
- PCデスクには2液型ウレタンニス
- 耐摩耗・耐久・耐水・耐汚性が高く、長期間の使用に最適
【選ぶときのポイント】
- どの用途で使うかを明確にする
- 安全性、耐久性、耐水性・耐摩耗性など用途に必要な性能を確認
- 乾燥後に安全で長持ちする塗料を選ぶ
DIYでテーブルを作るときは、使用シーンを想定して塗料を選ぶことが成功の鍵です。性能や安全性だけでなく、仕上がりの美しさや掃除のしやすさも考慮すると、長く使えるテーブルに仕上がります。